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ガンコ山マスターへの道
〜ガンコ山的焚き火道〜
焚き火道は愛の道(第3回)
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焚き火の3大原則第2条は【小さな火から大きな火を育てる】です。
前回は、火は順を踏んで育てるものと書きました。
焚付けで生まれた火は、燃えやすくとも、不安定で直ぐに消えてしまう質の火。
たとえ一時火勢が出ても、放っておけば直ぐに消えてしまうものだ。
次に少しでも安定した火が続くように算段をしておくことが大事で、それをしなければ焚き火にならないことをご説明申し上げた。
焚付けの杉ッ葉や小枝付き枯れ葉の上にはもう少し枝っぽい木か、ハチクの割り材を載せておくことを勉強した。
「炊き付け」とは「あの人いいな」と思って何かキッカケをこさえて、あるいは気を引いて、
やっとこさ、口を訊いてくれるようになった程度の段階だ。
その後、何もしなければ直ぐに記憶からも消され、かといって同じ手口で前に進もうとしても、
無駄な資力労力を使って、から回りするか、愛想をつかされるだけだ。
小枝や竹割材など違う材料で少し火を灯らすことだ。
しかし、これで薪をくべてよいほど火が充分になるわけではない。
まだ「お付き合いしてもよいかな〜」か、せいぜいほんの指と指が偶然絡みつく程度のもので、
もっと炎を大きくする努力をしなければ、「薄っぺらなヤツね」で終わってしまう。
薪がくべられるようになるまでは、基本的には手抜きはない。
どんどん、どんどん。せっせと大きくなるよう努力する。
小枝から細い竹割材から、もう少し、大きな普通の枝や竹割材をくべる。
そして、少し大きくなってきて燃え方も激しくなる。
よし、恋の炎が沸き上がってくるぞ!どんどんくべる、どんどん燃える。
またまたくべる。
しかし、これでも薪をくべるには早すぎる。
焦ったらダメだ。
もう少し大き目のものを入れる。
相手が釣れたら今度は面倒臭くなる。
この段階では油断よりも、面倒臭くなって大き目の焚き火材をくべて、手抜きで放っておこうとする。
そうすると焚き火は拗ねて、煙だけ出して燻りだす。
ちょっと乱暴に扱いすぎた。
そしたら、今度は煽いだり、火吹き竹で吹いたりと、今度はご機嫌をとるような今までと違う次元の努力を払う。
もう、お互いにわがままも言う仲になってついケンカもするだろう。
そんな時にふっと「ゴ・メ・ン」と言って、耳元からフーッと息を吹きかける、
ってなことはガンコ山はやったこともないが、やたらに煽いでヨイショはいずこも同じだと思う。
いや、この感覚が無くなった方たちこそ、焚き火道で思い出していただきたいわけである。
これは、薪として焚き火になってからでもやらなければならない努力である。
話はまた元に戻り、まだ、火は燃えていてもまだ薪を入れたわけではないところであった。
どの段階で薪をくべるか?
技術的なことだが、ガンコ山では嫉妬が高いときでなくて、湿度が高いとき肉厚のある太いモウソウダケの竹割材を入れる。
前にも書いたように竹は撥ねるから丸ごと入れられないので、例の【バット君】で叩き潰して叩き割られたものだ。
モウソウダケは油分が多く火勢だけでなく、充分な熱量を発する。
モウソウダケにしても太い枝にしてもこれらが、充分に燃え盛った時にようやく薪をくべる。
放っておいて、これらが燃え盛った後に、薪を入れても上手くいかない。
時間だけ経っても醒めた愛に炎は灯らない。
さて、このように薪をくべて焚き火にするには、順を踏んだ努力が必要だということがお分かりいただけたと思う。
たまに、いらっしゃるのであるが、火の無いところに薪を転がし、いきなりトーチなどで薪に火をつけようとする御仁があるわけであるが、
この行為がいかにむちゃくちゃな蛮行であるのかということがご理解いただけると思う。
これは、例えて言えば、道を歩いていて気に入った人に、いきなり抱きつき、
「お、お、おい一発やらしてくれ」と迫るのと同じくらいお天道様の理に反していることなのだ。
焚き火の3大原則第2条【小さな火から大きな火を育てる】。
さて、焚き火道は、薪をくべて終わりというわけではない。
ここから先が焚き火道の真髄なのだ。
次週、「焚き火の3大原則第3条」、究極の原則【焚き火は細く長く熱く】をお楽しみに!
(次号につづきます!)
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