ガンコ山ファンクラブ
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ガンコ山マスターへの道
〜ガンコ山的飯炊き道〜
(第3回)
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→飯炊きマスター(第1回)はコチラ、(第2回)はコチラ
ガンコ山に来るお客さんのほとんどは、家族連れで、どちらかというとキャンプなどやった経験がない、もしくは少ないという方ガ多い。食事はどんなものを作ったらよいかという、問い合わせも多い。
アウトドアライフの食事の喜びとは、グルメにこだわることではない。
素朴ながらも、普段とはまったく違う体験の中で、家族揃って感動するような食事の時間を発見し共有することが、本当の喜びだ。
グルメなんて金さえ出せば、どこでも手に入るが、薪で飯を炊く時間なんてお金では買えない。
プライスレス、お金で買えるものはマスターカードで、お金で買えないものが【ガンコ山マスターへの道】だ。
飯を炊く薪は、杉化政策でクヌギが少ない為、杉の薪とモウソウダケを併用することとする。
杉の火がいい火になりオキになる前にモウソウダケの割ったものを入れて火勢を大きくしてやる。
モウソウダケはアブラ分が多く、熱量が多い。薪ストーブには、モウソウダケを入れてはいけないほどの熱が出る。
杉で不足する熱量をモウソウダケで補うこととする。
火が最高潮に達する頃、飯がグツグツと煮え噴き上がるようにする。
重要なのはこの「噴き上がり」を鍋釜の中で感じることだ。
噴き溢しがないと、飯に芯が残って食えない。
火勢熱量が最高潮に達し、噴き溢しがあったことを感じたところから、火勢を自然に減少させ火をオキにしてそのままかけておく。飯が噴き上がってから、いつまでも火勢を強くしていると、飯が黒焦げになってしまう。
飯が噴いたかどうかというのを確認することが、飯炊きのポイントになる。
いい加減な薪の量をぶち込んでそのまま遊びに行ってしまうと、飯が噴いたかどうか、わからなくて失敗することが多い。
だから火勢と熱量が最高点に達した時の飯の状態だけは確認する必要がある。
火から目を完全に離してはいけないというのはそういう意味である。
ガンコ山なんかは、あれこれ忙しくてチョロチョロしなければならず、飯炊き場に張り付くことはできないので、大体の適当な分量で火勢を予想してつくってしまう。
これはなかなか練達の技である。
ガンコ山も火勢が読めないほど、忙しくてチョコマカチョロチョロしているとやはり失敗することもある。
こういう失敗の時は、たいてい確実に噴くようにと長い時間、火勢の強いままにしてしまう時で、飯が焦げてしまうというもの。
噴いてからは、新しい薪をくべず、薪の状態をオキへともっていく。
オキについてわからない方は焚き火道の項を参照していただきたい(焚き火道 第1回、第2回、第3回、第4回)。
約20分くらい、火勢を自然に弱めてオキにしてかけておき、さらに火から釜をはずして、10分蒸らす。
こういう一連の過程の中で、途中で不安になって鍋釜の中を見ようと、蓋をはずしてみたりしてはいけない。蓋を閉じたら食べる時まであけてはいけない。
火を最高点にもっていって、噴きこぼれて、オキの火にもっていく。そして火から釜をはずす。
この間にすることは、蓋をあけることでなく、「きっとご飯が美味しく炊けるはず…」と強く信じ、「美味しく焚けますように」と念じつづけることだ。
そして、食べる時には家族揃って「旨く炊けていますように」と祈って、ドキドキしながらみんなで蓋を開ける。杓文字(しゃもじ)でかき混ぜて、焦げがうっすらとでもあれば最高のデキだ!
だれかが、飯を口に入れて試食する。美味しければ、「わーっ!」と叫び声をあげて、家族に感動の輪が拡がる。
その時、どんな豪勢なおかずよりも、白いご飯の味を実感するだろう。
本当の酒飲みが、酒の肴に豪勢なものを求めないように、本当の旨い飯も、豪勢な具など選ばない。
直火で炙ったシャケ一枚と漬物でもあれば、満足するだろう。
もう一度、思い出してほしい、焚き火の火は愛の火だ。
その愛の火で炊いたご飯は、愛の塊なのだ。
それを、知ってこそ、真の飯炊き道を究めるマスター『飯炊きマスター』と言えるのだ。
(飯炊きマスターへの道 おしまい)
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