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ガンコ山マスターへの道
〜ムシトリ名人
(全1回)
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さあ、夏休みも近くなりました。ガンコ山マスターには「ムシトリ名人」を選択する人たちが、グッと増えてきました。

先週までの、梅雨にふさわしいガンコ山のねちっぽい、つまらない山や森の話を忘れて、今週からは「夏休みモード」で突っ走りますよ。

今回は、夜目に10m上のクワガタの種類を判別する目を持つ男、ガンコ山ツリーハウスヴィレッジ共同代表・風ボタルの「ムシトリ名人」の【粋】をお送りします。

■ガンコ山ツリーハウスヴィレッジでのムシトリ方法■

早朝か夕方暗くなってからがやはり捕れるのであるが、最近の傾向か、ガンコ山ツリーハウスヴィレッジの特徴か。

夜になってからの方が圧倒的に捕れる。 (ガンコ山ツリーハウスヴィレッジの斜面の向きが東を向いていて、早いうちに明るくなってしまうからかも知れない…)

クワガタ&カブト虫は、昼間は土の中で寝ているので、土を掘ってとる方法もある。

『しかし、それは「ムシトリ名人」としては邪道である。』

これは子供のころから感じていたことだが、寝ているのを起こして捕るのは、あまりにもかわいそうであると感じてしまう。 「弱いものいじめ」をしているのと同じ感覚である。

よって、土を掘ってまで捕るならば、子供に「弱いものいじめをしてはいけない」という感覚を麻痺させてしまうかもしれない。

テレビゲームで次々に殺人を犯して、現実とゲームとの違いがわからなくなって、犯罪を犯してしまう子が最近増えていることと、同じことが生じてしまう恐れがあるからである。

それに、やはり木に張り付いている虫を捕ることに、なんといっても大きな感激を覚えてしまう。

虫が気付いて、どんどん上に登ってしまうこともあるし、木の穴の中に逃げこんでしまうことも多い。 さらにクワガタがいる木には、スズメ蜂がいることも多く、そんなに簡単には捕れないこともある。

【そのもどかしさも楽しみの一つなのである。】

特に大きなカブト虫やミヤマクワガタが捕れたときは、言葉では言い表わせないほどの感激があるものだ。

そして、なぜかガンコ山ツリーハウスヴィレッジにはミヤマクワガタが多い。 私が子供の時には、一度もミヤマクワガタを捕ったことがないのである。 千葉にはミヤマが多いのかもしれない。

その他、どこにでもいるコクワガタも多い。 しかし、コクワはとれてもなぜか感激が薄い。 私の差別のせいかも知れないが、コクワがいても見ているだけで捕らないことが多い。

ところで、最近はカブトだろうがクワガタだろうが、一度捕っても逃がしてしまうことが多い。

そして『今度は捕まらないようにしろよと!』と虫たちの味方になってしまうことさえある。 年のせいだろうか?

私が子供の頃には、足で木を蹴って落として捕る方法をよくやった。

しかし、ガンコ山ツリーハウスヴィレッジでやると、斜面が多いのと下草が多いのとで見失うことが多い。 だから、一人で捕るときはまずやらない。 見失って踏んでしまったらかわいそうという気持ちがあるからだ。

ある人は、ガンコ山ツリーハウスヴィレッジ独特の『杭打ち道具:バット君』を持ってきて、木を叩き揺らして捕るという人もいるが、それも「ムシトリ名人」としては邪道で、潔しとしない。

丸腰の相手に機関銃で攻めるようなものである。

やはり、同じ土台の上で勝負すること、は最低限の人間と虫とのマナーである。

それと大切なことだが、山に人間が入ってカブトやクワガタが迷惑しているかといえば、そうでもないらしい。

ガンコ山ツリーハウスヴィレッジには初めはそんなにたくさんのカブトやクワガタはいなかった。 しかし、年数を追うごとに確かに増えてきているのである。

それには二つの大きな理由があると思う。

まず一つは、ガンコ山ツリーハウスヴィレッジに照明がついて、虫の好きな明かりがあるからである。 カブトムシやクワガタの取れる場所は水銀灯の下だと言う人もいる。

しかし、それも「ムシトリ名人」としては邪道なのである。 やはり木に登っているクワガタを捕らなければ意味がないのである。

空を飛んでいるときは見逃しておいて、おうちに帰った時に初めて捕る権利が生まれるのである。 (これは子供のときに感じた私の勝手な考えである)

二つ目の理由は、下草の問題にある。

人が山に入ると、人が歩くことや草刈で下草が減ってきて、カミキリ虫が生息できるようになるらしい。 そうすると、そのカミキリ虫が木に登り木を傷付け、木の蜜が出てそこに虫が集まり始めるらしい。

弊害だが、そこにスズメ蜂も来るようになってしまう。

しかし、スズメ蜂がいるところには、たいていたくさんのクワガタやカブトがいることが多い。 仕掛けも木に蜜を塗る方法もあるが、それも私はあまり好きではない。

確かに虫が集まりやすくはなるが、自然の状態で生息する虫を捕まえることが、やはり面白いのである。

最後に、捕まえた虫をどのように保存するのが良いか。

昔はスイカやきゅうり、または脱脂綿に砂糖水を浸したものを与えたが、あまり水っぽいものを与えるとムシ君たちも、おなかを壊すらしい。 元気がなくなる。

これも本来は邪道だが、ホームセンター等で売っているカブト虫用のゼリーや蜜が長生きさせるためには良いと思う。

一度捕まえたらペットと同じようにかわいがってやるほうが良いかもしれない。 かわいがれないと思う人は帰るときに逃がしてやるのが自然かも知れない。

「ノコギリクワガタ」や「ミヤマクワガタ」は捕まえたときは特に威嚇してくるが、人が飼い始めるとなついてしまうものである。 最後にガンコ山ツリーハウスヴィレッジに来る前に、「ノコギリクワガタ」と「ミヤマクワガタ」の違いは確認してくると良いかも知れない。

それがわかって、初めて「ムシトリ名人」になれるからである。

風ホタルの「ムシトリ名人」心得をおぼえておいていただきたい。

風ボタルの「ムシトリ名人」心得(おわり)

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